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台湾から東北へ熱烈歓迎 官民挙げPR盛ん

居酒屋で料理を撮影する台湾人ブロガー(JTB提供)

 東北を訪れる台湾人観光客を増やそうと、東北運輸局や旅行会社などがPRに力を入れている。招待ツアーや台湾での東北フェア開催といった企画を続々と展開。今年6月に格安航空会社(LCC)の仙台−台北便が就航することも視野に、東北を売り込む。
 東北運輸局は14〜20日、北海道運輸局とともに、台湾の有名ブロガーや旅番組の取材班を招き、北海道と東北各地の観光地を巡るツアーを実施。花巻市から北海道釧路市までの広域観光ルートを回った。
 観光庁によると、2015年に東北を訪れた台湾人旅行者は17万6480人。東日本大震災前より約3割増えた。都市型観光にはない、季節ごとの自然が楽しめるのが強みという。
 台湾のLCC「タイガーエア台湾」は6月29日、仙台と台北を結ぶ週4往復の定期便運航を始める。東北運輸局の岩淵正宏課長補佐は「直行便が就航すれば、台湾人旅行者の増加が見込まれる。ブロガーらに東北の魅力を発信してもらい認知度を高めたい」と話す。
 旅行大手JTBは、4月下旬から東北を対象に「インバウンド(訪日外国人旅行者)誘客キャンペーン」を展開。5月には台湾人ブロガーらに仙台や平泉、角館、乳頭温泉などを巡ってもらい、東北の観光情報発信を試みた。
 訪日外国人向け事業を専門とするJTBグローバルマーケティング&トラベルの阿部昌孝地域交流推進部長は「台湾人は有名観光地だけでなく、食事や温泉など地元の人々の暮らしに興味がある」と分析する。
 台湾で訪日観光客向け情報サイトを運営するジーリーメディア(東京)は東北観光推進機構と連携し、今月14〜27日、台北市の自社アンテナショップで「東北week」を企画。東北の物産品販売や仮想現実(VR)端末を使った観光地の疑似体験のほか、写真家石井麻木氏の震災をテーマにした写真展を開いた。
 同社は「台湾人は震災時に募金活動などの支援をした人が多く、東北への関心が高い。リピーターも増えている」と話した。


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2016年05月27日金曜日


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