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高配当うたい雲隠れ 宮城や福島被害16億円

 高配当をうたい多額の出資を募っていた共済団体「しあわせ共済リンクル」(東京)と連絡が取れなくなっている問題で、宮城、福島両県の被害者だけで少なくとも16億7000万円が回収不能になっていることが26日、分かった。金融機関を除き、不特定多数から元金を保証して資金を預かる行為を禁じた出資法に抵触する疑いがあり、両県警が情報収集を急いでいる。
 河北新報社が東北各県と仙台市の消費生活センターに確認したところ、被害者は宮城30人、福島50人で両県に集中。被害額は宮城が6億7000万円、福島が10億円以上。被害者は30〜70代で、1人当たり最低数十万円、最高1億円を拠出していた。
 相談は今月9日以降に寄せられた。主に「4月の配当が滞り、事務所と連絡が取れない。出資金が戻ってくるか不安だ」などの内容だった。
 被害者や各センターによると、共済リンクルは加入翌日に出資金の20%をボーナスとして支給。その後、毎月2%の配当を約束していた。月利10%での契約者もいた。超低金利時代に利回りの良さが評判となり、口コミで広がったという。
 被害者の中には10年以上前に入会した人もおり、3月までは毎月配当があったという。資金運用の実態は不明で、新規加入者の出資金を先に契約した人への配当に回す自転車操業が行われていた可能性がある。
 宮城県消費生活・文化課の担当者は「最初はきちんと配当が支払われて安心し、追加出資した人もいる。これだけの高配当を維持するのはほぼ不可能。出資者を増やし続ける必要があり、被害者は相当数に上る恐れがある」と話す。
 仙台投資被害弁護団は31日午後6時、青葉区の仙台弁護士会館で説明会を開き、相談に乗る。連絡先は022(722)6435。


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2016年05月27日金曜日


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