宮城のニュース

<TRY6>起業に挑戦50店突破

ハンドメードの洋服やアクセサリーなどを扱う6店舗が出店中のTRY6

 仙台市が市ガス局ショールーム(青葉区中央)に設置している起業家向けチャレンジショップ「TRY6(とらいしっくす)」への出店数が、2012年の開設からの累計で50店を突破した。卒業後に実店舗を構えた出店者は少ないが、実践的なノウハウを学び、人脈を広げる場として定着しつつある。

 TRY6は12年8月、東北の起業希望者らを支援する目的で、仙台市が共同企業体「まちくる仙台」に運営を委託してスタート。情報発信拠点「東北ろっけんパーク」(青葉区中央)内の店舗スペースを貸し出したが、拠点が今年3月に閉館したのに伴い現在地に移転した。
 出店希望者に半年または1年間、約1坪(3.3平方メートル)を貸し出し、専門家による勉強会を通じ開業や販路開拓につなげてきた。
 太白区でバルーンアート工房「カラービーンズ」を営む遠藤博さん(44)と妻の宏美さん(36)は、13年4月から1年間、TRY6の5期生として出店。対面接客や商品ディスプレー、販促の手法を学んだ。
 現在は、サッカーJ1仙台の本拠地ユアテックスタジアム仙台(泉区)などスポーツやイベント会場でのバルーン装飾を手掛ける。博さんは「客が何を求めているのかを第一に考えている。TRY6で身についたことだ」と振り返る。
 まちくる仙台によると、これまで出店したのは、現在利用中の6店舗を含め53店。カフェやアクセサリー販売店など業種はさまざまだ。栗田直樹シニアマネジャーは「TRY6で企業とのつながりや顔なじみの客ができ、百貨店やイベントでの販売に結び付けた人は多い」と強調する。
 チャレンジショップを卒業後も事業を継続する人が大半だが、実店舗を構えたのはまだ2店。個人事業者が多く、資金が確保できなかったり営業に十分な時間を割けなかったりするのが要因という。
 栗田氏は「卒業後については、複数の事業者で共同で確保した店舗を分け合う形態の出店も提案したい。家賃も割り勘でき、店同士で協力できる」と話す。


関連ページ: 宮城 経済

2016年05月28日土曜日


先頭に戻る