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<春季高校野球>東陵8大会ぶり優勝

東陵−東北 延長10回裏東陵2死満塁、伊藤が中越えに逆転サヨナラの2点二塁打を放つ

 最終日は27日、石巻市民球場で決勝と3位決定戦が行われ、決勝は東陵が延長十回、東北に3−2で逆転サヨナラ勝ちし、8大会ぶり2度目の優勝を果たした。3位決定戦は仙台育英が柴田に8−0で七回コールド勝ちし、8大会連続31度目の東北大会出場を決めた。
 東陵は九回に1−1と追い付かれ、十回も1点を勝ち越されたが、直後の攻撃で伊藤が2点二塁打を放ち決着をつけた。仙台育英は序盤に斎田のソロ本塁打などで8点を挙げて押し切った。
 東陵、東北、仙台育英の3校は6月9〜13日に盛岡市の岩手県営野球場などである東北大会に出場する。組み合わせ抽選会は1日。

 ▽決勝
東 北000000001
東 陵000001000
   1 =2
   2x=3
(延長十回)

 【評】東陵が延長戦の末に逆転サヨナラ勝ちした。1−2の十回、四死球と安打で2死満塁とし、伊藤が中越えに決勝の2点二塁打を放った。主戦八鍬は5安打2失点でしのぎ、初戦から4試合連続の完投。
 東北は十回に一度は勝ち越したものの、2番手熊谷が踏ん張れなかった。

◎伊藤が決勝打/粘り強く勝利つかむ

 準決勝で仙台育英を1点差で下した東陵が、決勝でも延長十回、東北に逆転サヨナラ勝ちし、劇的な優勝を飾った。1−2の2死満塁から「狙っていた」と言う初球の甘い直球を中越えに運び、決勝の2点をもたらした伊藤は「今までにない感動」と喜びに浸った。
 昨秋、東陵は県大会準決勝で仙台育英に0−12の大敗を喫した。3位で出場した東北大会も準々決勝で敗退し、悔しさをばねに奮起。冬場は各選手が毎日500回以上スイングし、10キロ前後を走り込んだ。
 今大会、主戦八鍬は初戦の2回戦から決勝まで4戦連続で完投し、優勝の原動力となった。丁寧に低めを突く投球で打ち取り、計427球を投げ抜いた右腕は決勝を「(1点を許した)十回は投げ急いでしまったが、今日も粘り強く投げられた」と振り返る。
 伊藤は仙台育英戦でも2打点と勝負強さを発揮し「凡打でも全力で走るという姿勢がチームの粘り強さにつながっている」と言う。
 昨夏の宮城大会は部内不祥事による対外試合禁止処分で出場できず、今年の夏に懸ける思いは強い。伊藤は「悔しい思いをした先輩のためにも、東北大会では強豪と戦い、力を付けて夏に備えたい」と闘志を燃やした。(佐藤将史)

<東北の熊谷「気持ちで負けた」>
 七回から登板した東北の2番手熊谷が延長十回に力尽きた。「ピンチで抑え切れず、悔しい」と厳しい表情で語った。
 2死満塁。昨秋の県大会決勝の仙台育英戦で、変化球を打たれてサヨナラ負けを喫した場面が頭をよぎった。悔いを残さないようにと初球は得意の直球を投じたが、外角高めに浮いた。「東陵の打者はどんな球も打ってきそうな雰囲気があった。(そう感じた時点で)気持ちで負けていた」
 ライナー性の打球は中堅手のグラブをはじいて抜けた。「捕れるかなとも思ったが、自分の投球ミス。東北大会では、相手をねじ伏せるくらいの球を投げる」と力を込めた。

<選手慌てなかった/東陵・千葉亮輔監督の話>
 勝つには競り合いに持ち込むしかないと思っていた。六回に先制し、延長十回に勝ち越されたが、望んでいた展開。(今大会で)接戦を経験し、選手は慌てることがなくなった。
<あと一歩が足りず/東北・我妻敏監督の話>
 (2番手)熊谷は四球などで、自分でピンチを招いた。最後のあと一歩が足りなかった。チームは先制されても食らい付いたが、これからは先行して優位に立つ試合をしていきたい。


2016年05月28日土曜日


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