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<陸奥湾>イルカいるよ!目撃情報発信

陸奥湾でジャンプするイルカ。2、3頭から10頭程度の群れまで、3時間ほどで数多くの個体が確認できた=21日午後2時50分ごろ

 春になると陸奥湾にイルカが訪れることを多くの人に知ってもらおうと、青森大(青森市)の清川繁人教授(ゲノム解析)がイルカの生態調査を進めている。イルカの目撃情報を発信するインターネットサイトやフェイスブック(FB)も開設し、定期運航のフェリーでイルカウオッチングが楽しめることを発信、観光への活用が期待される。(青森総局・丹野大)
 「いた。あそこだ」。21日午後、清川教授の調査に同行し、青森県外ケ浜町蟹田から漁船に乗り込んで20分ほど。早くもイルカの群れに遭遇した。群れに近づくと、体長約2メートルのイルカ2頭が寄ってきた。船の真横でジャンプしたかと思うと、船首の真下に潜り込み、今度は前方で跳びはねた。
 生態調査は今年2回目で、陸奥湾内のフェリー航路周辺のイルカの分布を調べた。これまでの調査で、夕方になるにつれてイルカは岸辺に近づいてくることが分かった。
 陸奥湾にイルカが現れるのは4月中旬〜6月下旬。主に確認できるのは、背びれの内側が白いカマイルカだ。餌のイワシを追って太平洋や日本海から北上してきているという。
 清川教授は昨年、調査を始めた。今月には蟹田−むつ市脇野沢間を結ぶ「むつ湾フェリー」と青森市−青森県佐井村をつなぐ「シィライン」の協力で、フェリーからの目撃情報を毎日更新するサイト「青森・陸奥湾 イルカ情報」を開設した。漁業者や釣り人、観光客が情報を共有する同名のFBも設けた。
 むつ湾フェリーの昨年5月のイルカ遭遇率(1便当たり)は約50%。今年は当たり年で、今月に入ってからの遭遇率は80%を超えている。
 清川教授は「今年は気温が高く、去年よりも早く青森周辺海域がイルカの過ごしやすい水温になった。オホーツク海は水温が低く、しばらくイルカがとどまる可能性が高い」と分析。「生態を調査し、情報発信することで、地域の活性化につなげたい」と話す。


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2016年05月28日土曜日


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