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西和賀の食売り込む「ユキノチカラ」本格始動

盛岡市のイベントに設けられた「ユキノチカラ」商品の販売コーナー

 岩手県西和賀町の食を統一デザインで売り込むプロジェクト「ユキノチカラ」が本格的に動きだした。同町や食品事業者、デザイナー、金融機関などが連携し、豪雪地帯を象徴する「ユキ」を前面に出す。人口減が続く町の再生に向けた戦略の第1弾と位置付け、事業拡大を目指す。

 統一デザインを使うのは酒や和洋菓子、乳製品など町内6事業者が製造した食品8種類。3月に東京であった食のイベントで初めて出展した。今月3〜5日には盛岡市であった工芸イベントでPR。町内ではJR北上線ほっとゆだ駅前の観光物産施設「湯夢(ゆめ)プラザ」や、道の駅錦秋湖(6月は休業)などで販売する。
 西和賀産業公社は、町内産米を原料に地下水で仕込んだどぶろく、地元の山菜やキノコが入った炊き込みご飯の素を開発した。藤原勝統括部長は「西和賀の食は何らかの形で雪の恩恵を受けている。訪れた人に共感してもらえるストーリーができた」と話す。
 プロジェクトは昨秋、地域資源を使う地方創生の一環としてスタート。食品事業者と県内のデザイナーが連携し、商品のパッケージを考案した。北上信用金庫(北上市)が経営面や販路拡大をサポートするなど、県内外の企業や団体が支援する態勢を整えた。
 プロジェクトの運営や広報を受け持つ日本デザイン振興会(東京)は「いい素材があっても情報発信できない事例は多い。地元デザイナーと組むことで、従来と異なる商品を企画開発できるモデルケースになる」と期待する。
 町人口はピーク時の半分の6000まで落ち込み、減少傾向が続く。町ふるさと振興課の担当者は「地域再生には地場産業を振興し、雇用を生む必要がある。商品数を増やすとともに、町のイメージを伝える手段として新たな形の利用も考えたい」と話す。


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2016年05月29日日曜日


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