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<高配当疑惑>会長「名義貸しただけ」

「しあわせ共済リンクル」事務局の郵便ポスト=東京・江東区(写真は一部加工しています)

 高配当をうたい多額の現金を集めていた自称共済団体「しあわせ共済リンクル」(東京)の配当が突然ストップした問題で、同団体会長の男性(62)=東京=が河北新報社の電話取材に応じ、「名義を貸しただけ。事業のことは一切分からない」と語った。
 資金管理を担当していた男性事務局長(60)は6日未明、都内のマンションで遺体で見つかり、警察は自殺と判断した。会長は「約5年前、事務局長から『何もしなくていい。迷惑は掛けない』と名義貸しを頼まれた」と明かした。
 会長就任後も東京・江東区の事務所には一度も行ったことがなく、事業計画をはじめ、予算、決算など共済事業に関する報告を受けたことはなかったと主張。報酬は月5万円で、4月までほぼ毎月振り込まれていたという。
 事務局長の訃報を受け、会長が9日に事務所を訪ねると、書類は一切なく、事務所内はもぬけの殻だった。パソコンは残っていたが、データは全て消去されていたという。
 2人はかつて東京の生命保険会社に勤務し、同期だった。約20年前、事務局長から「新しい事業を始める。金額よりも加入者の数が必要だ。いくらでもいいから預けてほしい」と頼まれ、これまでに生保会社の退職金など数千万円を出資した。回収の見込みはないという。
 宮城、福島両県の被害者80人だけで少なくとも16億7000万円が回収不能になっている。会長は「他意は全くなかったが、被害者には申し訳ないことをした」と語った。


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2016年05月30日月曜日


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