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<五輪栄光と挫折>得点力武器に成長誓う

なでしこリーグ第11節アウェー千葉戦で、相手選手と競り合う仙台L・川村(中央)=28日、千葉県市原市のゼットエーオリプリスタジアム

◎リオ出場逃し東京見据える/サッカー女子 川村優理

 今年2〜3月にあったリオデジャネイロ五輪アジア最終予選で、女子日本代表「なでしこジャパン」の一員としてピッチに立ったが、4大会連続の五輪出場を逃した。「日本の女子サッカーが発展していくためには絶対(五輪に)行かなきゃいけなかった」。悔しさは今も残る。
 中国戦は自らのパスミスから先制され、敗れた。「レベルが上がっているアジア勢を相手に、強みであるポゼッション(ボール保持の)サッカーができなかった。個人としても成長しなければ」と痛感した。
 身長168センチの体格を生かし、激しい守備で世界と渡り合うMF。積極的にぶつかり合うプレースタイルながら「ずっと、けがはしていない」という体の強さ、得点力を併せ持つ。
 中学生になってから、なでしこリーグの新潟レディースに入団し、大人と一緒にボールを追い掛けた。「高校時代から指導を受けた監督が厳しく、日常生活の過ごし方や戦術などを教わった」のを機に、サッカーに真剣に向き合うようになった。
 周囲への甘えを断とうと、2013年に親元を離れ移籍した千葉で壁にぶつかった。チームにうまく溶け込めず、「試合にもなかなか出られなかった」。「自分を必要としているところで成長したい」と思っていた時、熱心に誘ってくれたのが仙台レディース(仙台L)だった。翌年加入した。
 昨季はリーグ戦全試合にフル出場し、ボランチながらチーム一の9得点を記録。今季はチームを運営するベガルタ仙台とプロ契約を結んだ。
 5月、高倉麻子監督(福島市出身)が初めて率いる代表に、初選出となった同僚の佐々木繭と共にDFとして選ばれた。27歳。平均年齢が約24歳と若返った代表には「自分よりうまい若い子もいる」と気を引き締める。
 次の五輪、東京大会は「サッカーをやっている以上は」と意識する。「一日一日を大切にしながら代表を目指し続ける」。6月2、5日に新代表の初舞台、世界ランク1位の米国との親善試合に挑む。「どれだけアピールできるかが大事」と闘志を燃やす。(加藤伸一)

[かわむら・ゆうり]89年5月17日、北海道浦河町生まれ。兄の影響で小学2年に新潟市の青山サッカー少年団でサッカーを始めた。02〜12年新潟、13年千葉を経て、14年から仙台。10年に日本代表に初選出された。14年のアジア杯初優勝、15年のワールドカップ準優勝を経験した。3位だった同年の東アジア杯では主将を務めた。


2016年05月31日火曜日


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