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築50年の空き家でカフェ 地域おこしに挑む

中村さん夫妻がカフェに改装する築50年の空き家

 岩手県北上市の夏油高原温泉郷入り口で、築50年の空き家をカフェに再生する取り組みが始まった。市地域おこし協力隊の事業として、仙台市青葉区から移り住んだ中村吉秋さん(42)、邦子さん(41)夫妻が挑む。2年後を開店の目標に据える。2人は「地域の魅力を発信するとともに、住民が交流できる場にしたい」と抱負を語る。
 空き家は木造平屋で、床面積は約150平方メートル。温泉郷に続く県道沿いに立ち、周囲には小屋や畑もある。ここ3年は誰も住んでいなかった。
 中村さん夫妻は今月初旬、北上市内に引っ越し、空き家に残った家財道具の片付けなどを始めた。どんなスタイルの店にするか具体的な計画は今後検討する。
 旅行会社や農産物の流通会社に勤めた経験がある吉秋さんは、観光と農業を生かした活性化策を思い描く。中華料理店で接客を担当した邦子さんは和風カフェに通うのが好きで、空き家の再生で理想のカフェづくりに挑戦する。
 2人は「いずれはカフェを経営したかった。人生設計を考えると少し早まったが、タイミングを逃したくなかった。地域の人に話を聞き、訪れた人がゆとりを感じられる空間を目指す」と構想を練る。
 カフェづくりは、夏油高原スキー場を運営する北日本リゾート(北上市)と市が、地域おこし協力隊制度の事業として進める。
 同社の菅原三多英社長は、長野県から移った3年前から地元に点在する空き家の活用策を温めてきた。空き家の家主が取り壊すとの情報を聞き、活用に乗り出すことにした。
 菅原社長は「移住する人が増えれば、交流人口が拡大する。空き家の再生をきっかけに、夏油地域自体のブランド化につなげたい」と説明する。


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2016年05月31日火曜日


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