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<戊辰戦争>150年へ市民ら多様な事業企画

展示会に向け、史料を整理する簗田さん

 2018年に150周年を迎える戊辰戦争(1868〜69年)の真実を調べ、後世に伝えようと、福島県会津若松市の市民有志が「会津戊辰戦争百五十周年事業実行委員会」を結成し、活動を始めた。今後3年間、さまざまな事業を展開する計画。6月11、12日には市文化センターで史料の展示会「戊辰と明治展」を開く。
 実行委は昨年12月、会津若松市や仙台市の7人の呼び掛けで発足。歴史春秋社(会津若松市)の阿部隆一社長が会長に就任した。
 同市の阿弥陀寺にある「復禄(ろく)記念碑」前で今年3月に碑前祭を開催し、活動をスタート。士族に与えられる金禄公債の交付対象から除外されたため、明治政府を相手に「復禄運動」として展開した集団提訴で勝った旧会津藩士を弔った。
 6月の展示会(入場無料)では、市内の藩士子孫宅で昨年発見された裁判の記録や名簿などを陳列する。実行委幹事長の簗田直幸さん(62)は「勝訴し旧会津藩士約3000人に公債が交付された。会津人が誇りを失わずに闘い続け、旧会津藩の存在が認められたことを示す史料」と話す。
 戊辰戦争のパネル、明治以降の会津の復興を示すはがき写真や銅版画、生活用品なども会場に並べる。
 実行委は9月にシンポジウム、12月に展示会を再び開催。郭門や樹木などを巡って戊辰戦争以前の城下の暮らしを調べるフィールドワークや「会津戊辰復興検定」なども計画する。事業は全て3年間継続する。
 簗田さんは「戊辰戦争は会津の人からも忘れられそうになっている。会津人、日本人にとって戊辰戦争とは何だったのか一つ一つ事実を掘り起こし、若い世代に伝えたい」と話す。
 連絡先は簗田さん090(4555)7347。


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2016年05月31日火曜日


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