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<ササニシキ>日本一の味復活へ 農家奮闘

日本一の味の復活を目指し、始動したプロジェクトの田植え作業=白石市の大平地区

 宮城県白石市のコメ農家有志が、30年近く前に成し遂げた県南産ササニシキによる「食味日本一」を再び目指そうという「しろいし米復活プロジェクト」を始めた。市も地方創生事業に位置付け、支援に乗り出した。
 初年度は市の認定農業者5人が参加し、計3.5ヘクタールの水田で5月中旬から下旬にかけてササニシキを作付けした。県から水や肥料の管理といった指導を受け、品質の確保を図る。
 プロジェクト代表の村上贇(ただし)さん(71)は約30アールにササニシキを植えた。いったんは栽培をやめたが、粘り気が少なく、飽きの来ない食味から食堂やすし店などの支持が根強く、ここ10年ほど生産を続けている。
 「仲間と一緒にうまいコメ作りにチャレンジし、消費者のニーズに応えたい」と村上さん。収穫したコメは独自ブランドで売り出し、早ければ今年の食味コンクールに出品する予定だ。
 市は地方創生加速化交付金約300万円を充て、パッケージの作製や販売促進の費用などを補助する。2020年には作付面積を20ヘクタールにまで拡大したい考え。
 白石市を含む県南産のササニシキは、民間調査機関が1989年に実施した食味調査で日本一になったことがある。一方、ササニシキは冷害に弱く、倒伏しやすいため、93年の大冷害を機に農家が敬遠するようになった。
 県の推計によると、2015年産のササニシキの県内作付面積は2位の3921ヘクタールで、うるち米でのシェアは6.4%。1位はひとめぼれ(4万8779ヘクタール、79.6%)。白石市内では現在、農協などへの出荷用のササニシキはほとんど栽培されていないという。


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2016年06月01日水曜日


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