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クロマグロ資源保護へ 岩手の定置網順次休漁

定置網で漁獲されたクロマグロ=5月28日、大船渡市魚市場

 減少する太平洋クロマグロの資源回復のため、岩手県沿岸の主な定置網が6月を中心に順次、約10日間の休漁に入る。国が操業停止を含め漁獲規制の強化を検討していることを踏まえ、ルールを整備し、同県の主力である秋サケ漁への影響を避ける狙いがある。
 定置網計17カ所が、クロマグロの漁獲が最も多い時期に休漁する。13カ所を占める大船渡、陸前高田両市では、最大7カ所が同時に休漁する日が数日ある見通し。
 水産庁は2015年1月、全国を6ブロックに分け定置網などの沿岸漁業で小型魚(30キロ未満)の漁獲量上限値を設定した。岩手県を含む太平洋北部ブロックは基準を超え、昨年11月に操業自粛要請が出された。
 水産庁は法規制の導入を検討しており、7月に試行する方針。本格実施されれば、漁獲上限を超えた場合に操業停止命令が出される可能性もある。
 13〜14年の県内の定置網の水揚げ合計額は、それぞれ最盛期でクロマグロが月3億円未満、サケは月約60億円、サバ、ブリは月約10億円。
 県大船渡水産振興センターの担当者は「国は太平洋クロマグロの資源管理に危機感を持っている。(水揚げ額が多い)サケの漁期に操業停止を受けないような仕組みが必要だ」と話す。


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2016年06月01日水曜日


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