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<マルカン百貨店>引き継ぎ8月結論

マルカン百貨店=2016年3月

 建物の老朽化で7日に閉店する岩手県花巻市の老舗デパート「マルカン百貨店」について、同市のリノベーション会社「花巻家守(やもり)舎」は31日、「基本的に存続できるめどは立った」として運営引き継ぎの準備に入る方針を明らかにした。ただ、大規模改修に必要な資金調達は難航の可能性があり、事業に着手するかどうかは8月に最終判断する。計画が順調に進めば、来年2月の再オープンを目指す。
 建物はマルカン側から借り受ける方向。存続が決まれば、1〜5階に物販や事務所のテナントが入る。花巻市にワンフロアを貸し出すことも検討する。
 6階の展望大食堂の経営も引き継ぐ。昭和の雰囲気が漂う内装や備品はそのまま活用。高さ25センチのソフトクリームやナポリカツなど名物メニューも残す。複数の事業者が運営に興味を示しているという。
 同社は建物改修などの資金を6億円と見込んだ。うち4億円は自社で準備する。残る2億円はインターネットで小口資金を募るクラウドファンディング、「マルカン応援ワイン」などの商品販売で確保を目指す。専門の新会社を設立し、資金確保を図る。
 記者会見した同社の小友康広代表(33)は「市民やファンの力を借りて存続を実現したい。マルカンを中心とした魅力ある街並みを目標にする」と述べた。
 マルカン百貨店は1973年開店。鉄筋コンクリート8階の建物は、耐震診断で大規模修繕の必要があると判明。多額の費用がかかるため営業継続は困難と判断した。


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2016年06月01日水曜日


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