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希少ウミミドリ 津波浸水域で群生

直径5ミリほどの愛らしい花が満開となっているウミミドリ=31日午前10時30分ごろ、相馬市の松川浦

 東日本大震災で大きな被害を受けた福島県相馬市の松川浦で、ウミミドリがかれんな薄紅色の花を咲かせている。サクラソウ科の多年草で、半世紀ほど前に消失したとみられていた。
 海水と淡水が混じる湿地で育ち、福島県の絶滅危惧1類に指定されている。福島大の黒沢高秀教授(植物分類学)によると、護岸工事などの影響で、松川浦で生育が確認されたのは1967年が最後だった。
 津波浸水域で動植物の生態を調査している黒沢教授の研究室が2013年10月、ウミミドリの群生を見つけた。津波で沿岸部の地形が変化し、土砂の下で眠っていた種子が発芽した可能性が高いという。
 黒沢教授は「松川浦は多種多様な生物が暮らす楽園のような場所。残された自然を大切に守っていかなければいけない」と話した。


2016年06月01日水曜日


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