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<全日本種目別体操>亀山、背水の陣

リオデジャネイロ五輪代表の最終選考会となる全日本種目別選手権に向け、あん馬の練習に励む亀山=5月31日、神奈川県鎌倉市の徳洲会体操クラブ

 体操のリオデジャネイロ五輪の最後の代表選考会を兼ねる全日本種目別選手権が4日、東京・国立代々木競技場で開幕する。5月のNHK杯で思うような成績を残せなかったあん馬の元世界王者亀山耕平(徳洲会、仙台大出)は「やることはやってきた。最大限の力を出す」と背水の陣で臨む。

 男子の代表は内村航平、加藤凌平(ともにコナミスポーツ)が内定し、残り3枠の争いとなる。そのうち2枠はNHK杯5位以内と同12位以内の選手から、それぞれ選ばれる。NHK杯33位だった亀山は、同杯の順位に関係なく選出される最後の枠に懸ける。
 アテネ五輪金メダリストで徳洲会の米田功監督は、亀山が代表入りするために必要な得点を「16.500点」と想定する。「五輪で金メダルが取れるほどの高得点で、審判を感動させる強烈な演技をしないと出ない」としながらも「そのための練習はできている」と勝算はあるとみる。
 亀山にとって、あん馬の演技終盤で落下したNHK杯が転機になった。原因を「スタミナがなかった」と分析。もともと高得点を狙う構成のため、体力が消耗しやすかった。
 本番の大会では10の技で演技を構成するが、NHK杯後は練習でさらに三つ程度多く技を取り入れる構成にして取り組み、体力強化を図った。米田監督が「毎日続ける精神力、体力がすごい」と話すほど、驚異的な追い込みを見せている。
 4月の全日本選手権個人総合を含め、二つの選考会を終えた時点で、あん馬の最高得点は全日本の予選で亀山が記録した15.700点。日本が唯一、五輪で頂点に立っていない種目だけに、高得点をたたき出せば代表入りの可能性は高まる。
 宮城・東北学院中の頃から「なぜかあん馬だけは(全国で)通用した」と言う。スペシャリストは「与えられた才能を使い切らないと申し訳ない。期待と不安はあるが、(周囲の)度肝を抜くような演技をしたい」と意気込んだ。(剣持雄治)


2016年06月03日金曜日


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