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戦地で紛失の日章旗 元日本兵71年ぶり再会

日章旗を広げる遠藤さん(左)とトラウイークさん

 米国人が入手した古い日章旗が、太平洋戦争末期にニューギニアで従軍した元日本兵で宮古市出身の遠藤(旧姓黒田)勝太郎さん(94)=宮城県七ケ浜町=が現地でなくした物と分かり、宮古市で2日、71年ぶりに本人に返還された。
 日章旗を持っていたのはマーシャル諸島に住むローレン・トラウイークさん(61)。亡くなった友人が収集し、遺品として託されたという。日章旗返還の活動に取り組む米国のNPOに調査を依頼し、持ち主が遠藤さんと判明した。
 旗は1944年に出征する際、親族らが渡した。縦約50センチ、横約70センチで、「祈武運長久 黒田勝太郎」「戦友 頑張れ」などと健闘を祈る言葉が記され、親族らの署名もある。
 遠藤さんに日章旗を渡したトラウイークさんは「ずっと家族に返したいと思っていたが、まさか本人が生きているとは。託された大仕事を終えられてほっとしている」と涙ぐんだ。
 遠藤さんは日章旗を見詰めながら「感無量、大切にする。これを見て、改めて二度と戦争をしてはいけないと感じる」と話した。


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2016年06月03日金曜日


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