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<全町避難>特養 双葉からいわき移転再開へ

特養ホームの地鎮祭でくわ入れする関係者

 東京電力福島第1原発事故で全町避難している福島県双葉町の社会福祉法人ふたば福祉会が、町仮役場のあるいわき市で特別養護老人ホームを再開することを決め、建設予定地で1日、地鎮祭があった。
 福祉会は原発事故前、町中心部で特養ホーム「せんだん」(定員70人)とグループホーム(9人)を運営。事故後は、いわき市の仮設住宅の一角でグループホームを再開していた。
 町の要請と支援を受け、特養ホーム再開の準備を進めた。いわき市錦町に6700平方メートルの土地を取得。一部2階の特養ホーム(延べ床面積3100平方メートル)と平屋のグループホーム(360平方メートル)を建設する。
 いずれも仮設の位置付けで、特養ホームの定員は入所40人、ショートステイ10人、グループホームは9人。来年7月の開業を目指す。総投資費は十数億円。国や県、町の補助を受ける。
 岩元善一施設長は「避難先で入所を待つ人も多く、再開を望む声が寄せられた。今後は不足している職員の確保に努める」と話した。伊沢史朗町長は「避難自治体の福祉充実、高齢者の落ち着いた生活のために有効な施設だ」と述べた。
 「せんだん」は原発事故で、入所者全員が自衛隊や警察の車両などで福島市や二本松市に避難。避難中の犠牲者は1人もいなかったという。


2016年06月03日金曜日


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