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経済的理由で治療中断4割 短命県の一因?

 青森県保険医協会が実施した受診実態調査で、「医療費が支払えない」といった経済的理由で慢性疾患の治療を中断する患者がいる医療機関が、県内で約40%に上ることが分かった。
 慢性疾患治療を中断する患者は高血圧症、糖尿病で顕著だった。このほか、医科では「受診回数を減らしたいと言われた」「薬が切れているはずなのに受診しない」といった事例がともに70%を超えた。
 慢性疾患以外も含めて医療費負担を理由に患者から検査、治療、投薬を断られたことがあるのは約50%。医科は採血、エックス線など検査の拒否が多く、歯科は欠損部の修復といった治療自体を断る患者がいた。
 青森県は厚生労働省の2015年人口動態統計で糖尿病死亡率(人口10万当たり)が2年連続で全国ワーストとなり、重症化予防が短命県返上の課題になっている。
 県保険医協会の引地基文会長は「青森では金銭面を理由に糖尿病治療を中断する人も多い。医療費負担を下げなければ、死亡率を下げることはできないだろう」と話す。
 調査は今年1〜2月、県内の会員診療所など967施設(医科539施設、歯科428施設)を対象に実施し、92施設(医科62施設、歯科30施設)から回答を得た。過去半年間の状況を尋ねた。


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2016年06月04日土曜日


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