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<鮭川歌舞伎>10年ぶり「仮名手本忠臣蔵」

高橋真一座長(右)の指導を受ける座員たち=山形県鮭川村

 山形県無形民俗文化財に指定されている鮭川村の「鮭川歌舞伎」の定期公演が12日、同村の中央公民館である。第30回を記念して、10年ぶりに「仮名手本忠臣蔵」を上演する。
 演目は、五段目「山崎街道鉄砲渡しの場・二つ玉の場」と、七段目「祇園一力茶屋の場」。合間に、村内の小学生が「白浪五人男」を演じる。
 鮭川歌舞伎では、役者が入念に準備した舞や踊りを披露し、義太夫が登場人物の心理などを語り、さらに三味線の伴奏が付く。
 歴史は江戸時代までさかのぼり、幕末に数人の若者によって始められたとの記録が残る。それより前に江戸歌舞伎の役者が村に伝えた、との説もある。
 村の4地区に座があったが、太平洋戦争で中断し、活気を失った。その後復活の声が高まり、1971年に四つの座が合併して「鮭川歌舞伎保存会」を結成。東京の舞踊家元から舞台衣装やかつらなど300点を寄贈され、再興の力となった。87年から毎年、定期公演を行っている。
 保存会の佐藤成一会長(72)は「若い人がいなくて苦しい時期もあったが、指導した子ども歌舞伎出身の20代や30代の青年が加わった。最近、観客も増えてきて手応えを感じる。記念公演なので特に力を入れて頑張りたい」と話した。
 正午開演。入場無料。会場で、村のキノコや山菜が入った3種類の特製弁当(1000円)を限定販売する(要予約)。連絡先は、同村むらづくり推進課0233(55)2111。


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2016年06月04日土曜日


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