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地区ごと除染検証へ 浪江町、有識者委設置

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県浪江町は3日、除染の効果を検証する有識者委員会を設け、二本松市の仮役場で初会合を開いた。来年3月の帰還開始を見据えて課題を洗い出し、住民の不安解消につなげる。
 有識者委は4人で構成。今後5回にわたり、地区ごとに現地を視察するなどして除染後の現状や課題を整理し、年内に最終報告をまとめる。視察は事前に住民から聞いた意見を参考にする。稲作など農業再開に向けた課題も抽出する。
 帰還困難区域を除いて浪江町で除染を終えたのは3月末現在、宅地の48%、農地の37%にとどまる。地元からは「除染後も家屋内の線量が高い」「(作業の)加速化で質が落ちないか心配」といった声が寄せられているという。
 委員長に就いた福島大環境放射能研究所の塚田祥文副所長(環境放射生態学)は「帰町に向けて科学的知見を生かし、少しでも住民の力になりたい」と話した。


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2016年06月04日土曜日


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