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市外出身学生励まし8年「セカンドホーム」定着

地域ぐるみで学生を迎え入れ、交流するセカンドホーム事業=2015年7月、山形県米沢市信夫町

 山形米沢市の良さを市外出身の学生たちに感じてもらおうと、市民が自宅に招いて交流するセカンドホーム事業が定着してきた。夕食を囲みながらのだんらんに、授業の一環として学生を派遣する大学もあり、受け入れ家庭との継続的な交流も生まれている。
 人口約8万5000の米沢市には、山形大工学部と米沢栄養大、米沢女子短大の学生計約3500人が住んでいる。そのうち約9割が市外出身者だ。
 「学園都市」を掲げる同市は2009年度に事業を開始。毎年夏ごろ、1家庭が2、3人の学生を受け入れ、夕食を共にする。市民はほぼ手弁当で協力し、そば打ちや餅つき、バーベキューなど、イベント形式で迎え入れるケースもある。
 最近は市職員を含めて毎回70前後の家庭が参加するようになり、地域ぐるみで歓待するなど広がりも出てきた。学生は1、2年生を中心に、13年度は最多の207人、これまで総勢約1200人が参加した。山形大工学部と米沢栄養大は教育的効果があるとして授業に取り入れている。
 慣れない土地の見知らぬ人からの善意に戸惑う学生もいるが、多くは市民の温かいもてなしを好意的に受け止めているようだ。
 16年前に家族3人で同市に移住した東京出身の黒田三佳さん(50)は、5年ほど前から受け入れ先として毎回参加している。「学生と市民がつながる良い機会。連絡を取り合っている学生もいる」と話す。
 秋には学生を含む参加者同士の交流会があり、新たなつながりの場になっている。
 市の学園都市推進室は「学生と地域との交流が、地道ながら少しずつ進んできている」と話す。
 学生に米沢を「第二のふるさと」と感じてもらうきっかけづくりのセカンドホーム事業。本年度は、今月下旬から20日間の日程で行われる。


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2016年06月05日日曜日


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