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<リオ五輪>亀山あん馬2位 代表入り逃す

あん馬で2位になり、五輪代表を逃した亀山

 リオデジャネイロ五輪代表最終選考会を兼ねた全選手権最終日は5日、東京・国立代々木競技場で決勝が行われ、男子床運動は世界王者の白井健三(日体大)が16.650の高得点で制し、初の代表に決まった。田中佑典と山室光史(ともにコナミスポーツ)はいずれも2大会連続の代表入り。
 既に代表に決まっていた内村航平と加藤凌平(ともにコナミスポーツ)と団体総合でチームを組んだ際、得点を最大化できる3人を3大会の結果から選出。アテネ五輪以来の金メダル奪回を狙う5人が出そろった。内村は唯一出場した鉄棒を15.700で制した。
 あん馬は亀山耕平(徳洲会、仙台大出)が2位となり、15.900で1位の萱和磨(順大)とともに代表入りを逃した。

 「15.800」。点数が出た瞬間、あん馬の元世界王者亀山の挑戦が終わった。五輪代表に選ばれるため目安にしたのが16.500点。「これ以上ない練習をしてきた。これが今の実力」。吹っ切れたはずだった。
 演技を終えて2時間以上たった後の表彰式。涙が止まらなかった。「なぜか分からない。急に泣けてきた。終わって安心したのかな」
 いろんな感情が一気にあふれ出たのだろう。5月のNHK杯で失敗し、崖っぷちに立たされた。「スタミナがなかった」と振り返り、試合よりも技の数を増やして演技を通す練習を繰り返し、体力強化を図った。
 「そんな練習見たことない。大丈夫なのか?」。米田監督の説得にも己の道を貫いた。「亀山が言っていることが正しい」。限界を壊して突き進むスペシャリストの姿に、アテネ五輪金メダリストの監督も後押しすることを決めた。
 2013年にあん馬で世界一になり、五輪での金メダルが明確な目標になった。夢への道は絶たれたが、あん馬一本で勝負する姿は伝統ある体操界に新しい風を送り込んだ。「6種目では芽が出ない、くすぶっている選手が救われる道をつくれた」。最後は胸を張った。(剣持雄治)


2016年06月06日月曜日


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