宮城のニュース

<E番ノート>ファミスタ世代くすぐる夜に

人気ゲーム「ファミスタ」の世界観と融合したコボスタ宮城のイメージ画像(c)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

 東北楽天が10日の広島戦(コボスタ宮城)で、野球の人気テレビゲーム「ファミリースタジアム(略称ファミスタ)」の世界を大型ビジョンに再現しながら試合を進める。仮想空間と現実が融合するゲームの行方は○か●か。かつて現役時代にモデルでゲームに登場した、東北楽天の首脳陣やファミスタに興じた選手たちは「本物でももちろん勝ちたい」と張り切っている。
 1986年発売の第1作、球界屈指の捕手だった梨田昌孝監督は近鉄、阪急、南海の電鉄3球団混成の最強チーム「レールウェイズ」の8番捕手「なしだ」で登場した。「自分で遊んだことはないけれど、知人の子どもの話だと、なぜかみんなすぐに代打を出すとか…」と少し嫌な思い出がある。
 控え打者で28本塁打を誇る長距離砲「いしみね」(阪急・石嶺和彦)がいたからだ。高い確率で本塁打を放つので多くの人が第1打席から代えた。当時小学5年で「完全なファミスタ世代」と話す松井稼頭央は「その代打はよくやった」と懐かしむ。梨田監督は実際の生涯本塁打数(梨田113、石嶺269)を例に「石嶺君が上だから仕方ないか」と諦めていたようだ。
 与田剛投手コーチは中日の剛球ストッパーとして新人王に輝いた90年に発売された作品に登場。権利の関係で選手に本名をもじった名前が付いており、与田コーチは「落合(博満)さんが『おみあい』、立浪(和義)が『たつまき』だったりしたね。僕は『よか』」と振り返る。
 150キロ超の速球を投げるのは同じだったが、一つだけ納得できないことがあった。「速球を7、8球続けて投げさせると、すぐ疲れて肩で息をする。本物は試合で3回近くを日常的に投げるんだけどなあ」。ゲーム制作会社にこう注文を付けたという。
 10日は球場内の効果音や映像をゲーム仕様にするほか、来場者にステッカーを配布。Tシャツなどグッズ販売もある。30年前に小学生だった40歳前後に愛好者が多いだけに、球団は「当日は新旧のゲームをプレーできる場も設ける。親子が語り合う絶好の機会になるはず」と来場を呼び掛けている。梨田監督も「現実の試合はなかなかテレビゲームのようにはいかないが、ぜひ勝ちたい」と意欲を示す。(金野正之)


2016年06月07日火曜日


先頭に戻る