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<リオ五輪>町から2人出場 てんやわんや

町長(右から5人目)のおわびから始まった「応援する会」の会合=3日

 今夏のリオデジャネイロ五輪を前に、青森県五戸町がドタバタしている。地元出身のサッカーの手倉森誠監督(48)とレスリングの太田忍選手(22)がリオに向かうことになり、突貫工事で応援態勢づくりに奔走。関係者らは相次ぐハプニングにも「こんなことはめったにない」とどこか楽しそうだ。
 「まずは不手際をおわびしたい」。町役場で3日にあった「応援する会」の会合は、三浦正名町長が頭を下げることから始まった。
 町長によると、5月の会合で決定した応援のぼりのデザインを巡り、五輪のマークなどが知的財産上の問題として、日本オリンピック委員会(JOC)の取り扱い基準に引っ掛かった。
 町は別デザインに差し替えて業者に製作を発注したことを説明。地元の自治会やサッカー協会の会合メンバーからは「厳しいなぁ」との声も漏れたが、すぐに気持ちを切り替えて本番までの応援態勢をまとめた。
 八戸市の隣にある人口約1万8000人の町から五輪出場者が決まったのは初めて。男子サッカーの出場が決定した今年1月時点は関係者も冷静だったが、男子グレコローマンスタイル59キロ級の太田選手の出場が3月中旬に決定すると状況は一変。役場内も急に慌ただしくなった。
 町のスポーツ表彰は東北大会、全国大会出場しか想定しておらず、急きょ「町スポーツ栄誉賞」を創設し、4月に太田選手に贈呈した。町が当初、300万円前後を見込んだ応援する会への補助金は1100万円まで膨らんだ。
 太田選手の地元の集落ではポロシャツなどの応援グッズ約450点、約45万円分を予約した。竹原秀明自治会長は「てんやわんやの状態で何をすればいいか分からず、手倉森監督の応援準備に便乗させてもらった。2人を精いっぱい応援したい」と話す。
 7月4日の2人の壮行会までには応援グッズも完成する。三浦町長は「ドタバタしたけど、それもうれしい悲鳴。町民一体となって本番を迎えたい」と張り切っている。


2016年06月07日火曜日


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