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<参院選岩手>「小沢政治」巡り攻防が激化

街頭で並んでマイクを握った(右から)木戸口氏、達増知事=4日、盛岡市
党支持者との集会で気勢を上げる田中氏(左)と石破氏(右)=5月29日、盛岡市

 参院選(22日公示、7月10日投開票)の岩手選挙区(改選数1)で、「小沢政治」を巡る攻防が激化してきた。野党統一候補で小沢一郎生活代表(衆院岩手4区)元秘書の木戸口英司氏(52)陣営には、達増拓也知事が応援に入り態勢固めを加速。自民党の元慶大ラグビー部監督田中真一氏(49)陣営は小沢氏の政治手法を批判し、岩手政界の転換を訴える。
 「小沢先生に政治を教えられた。時の権力や圧力に屈せず、岩手の改革の意思を中央にぶつける」
 盛岡市で4日あった後援会の設立総会で、木戸口氏は声を張り上げた。会場には、小沢氏を師と仰ぐ達増氏や小沢氏後援会の幹部が顔をそろえた。
 街頭活動には達増氏が同行。「日本をおかしな方向に進ませてはならないと思う人たちの力が結集した」と野党共闘をアピールした。封印してきた国政選挙の特定候補応援の3年ぶりの解禁だ。
 生活幹部は各党と週1回の実務者会議を欠かさず、連携の構築に余念がない。民進幹部は「統一候補の選定は難産だったが、中央にしっかりとものを言える」と評価し、共産幹部も「会えば会うほど話の分かる男」と持ち上げる。
 小沢氏後援会幹部の一人は「野党共闘の一翼を担ったのは間違いなく小沢。力は健在であることを示す戦いにもなる」と強調する。
 「自民はこれまで岩手で勝てなかった。岩手の政治情勢を変えないと、何も前に進まない」
 田中氏は5月28日、盛岡市であった事務所開きで、参院選の意義をこう強調した。木戸口氏が小沢氏の系譜であることを強く意識した発言だ。
 岩手の自民の参院議席は過去24年、取れずじまい。前回13年も「1強」の風に乗れず田中氏は敗れた。5月29日に盛岡市に入った石破茂地方創生担当相は「岩手で勝たなければ真に政権を奪還したことにはならない」と鼓舞した。
 因縁の動きもある。民主党分裂時に小沢氏と決別した無所属の平野達男参院議員(岩手選挙区)は今回、田中氏支援に回る。昨夏の知事選では達増氏に挑む直前、立候補を取りやめた。
 平野氏は5月28日にあった田中氏の事務所開きで強調した。「生活の党が強いのは岩手のために良くない。本来なら昨夏、流れを変えたかったが、私の非力だった。それも踏まえ全力を尽くす」


2016年06月07日火曜日


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