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捨てずにうま味に 調味料はアワビがキモ

あわびの精を手にする浅沼醤油店の浅沼社長

 しょうゆ製造販売の浅沼醤油(しょうゆ)店(盛岡市)と水産加工の野村海産(岩手県大船渡市)が、アワビの肝を原料にした調味料「あわびの精」を開発した。魚醤(ぎょしょう)とドレッシングの2種類。盛岡市の百貨店などで3月に販売を始めた魚醤は、これまでに約1000本を売り上げた。6日には仙台市青葉区の阿部蒲鉾店本店でも販売が始まった。
 魚醤には、野村海産が干しアワビを製造する過程で不要になった肝を活用。浅沼醤油店が塩と大豆麹(こうじ)で漬け込んで醸造した。1カ月ほど熟成させて独特の臭みを消し、うま味を凝縮させた。刺し身や卵かけごはんに合うほか、オイスターソースの代わりとして中華料理にも使えるという。
 浅沼醤油店の浅沼宏一社長(40)は「アワビは昆布を食べて育つ。肝から作った魚醤にも昆布の風味が強く出た。炊き込みご飯に使ってもおいしい」と話す。
 ドレッシングは魚醤をベースに、オリーブオイルやすりおろしたタマネギをブレンドしてイタリアン風に仕上げた。爽やかな酸味で昆布の後味が特長。
 試食した阿部蒲鉾店の関係者が味の良さに引かれ、仙台での販売を提案。6日、本店に魚醤とドレッシングを24本ずつ並べ始めた。藤倉香店長(52)は「アワビの肝の魚醤は全国的にも例がないと思う。かまぼことの相性は抜群。ぜひ試してほしい」と話す。
 魚醤、ドレッシングとも100ミリリットル入りで972円。連絡先は浅沼醤油店019(622)2580。


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2016年06月07日火曜日


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