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大規模余震で出現の断層 はぎ取り標本を補修

はぎ取った断層の断面を補修する中学生=3日、いわき市田人町

 東日本大震災の大規模余震でいわき市田人(たびと)地区に出現した井戸沢断層の「はぎ取り標本」の補修作業などが3、4の両日、旧田人中校舎で行われた。12日に標本の展示会と地震断層(地面のずれ)の現地見学会が開かれる。
 標本は昨年10月、住民組織「田人地域振興協議会」や福島県立博物館(会津若松市)が「震災遺産」としてはぎ取った断層の断面。地元に展示するのは幅2メートル、高さ3メートルの標本で、地層のずれが確認できる。
 3日の作業には田人中の全生徒18人が参加。うまくはぎ取れず欠落した部分に、現場の土砂を貼った。4日は協議会のメンバーがスプレーで断面を固めた。
 地震断層は2011年4月11日の余震で14キロに渡って地表に出現。地層が両側に引っ張られる「正断層」型で、約2メートルの段差が分かる約200メートルが市の天然記念物に指定された。
 補修を指導した県立博物館専門員の竹谷陽二郎さん(63)は「大地が動き、災害が起きることを理解できる貴重な資料。子どもたちや地元住民が自ら保存に携わり、記録として伝える意義は大きい」と話した。
 12日は完成した標本を「田人ふれあい館」に展示し、竹谷さんらが解説。天然記念物の現場を訪れる。無料。定員40人。連絡先はいわき市田人支所0246(69)2111。


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2016年06月07日火曜日


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