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<高配当疑惑>ピラミッド型組織で拡大図る

 自称共済団体「しあわせ共済リンクル」(東京)に預けた多額の現金が回収不能になっている問題で、同団体は「ねずみ講」に似たピラミッド型のネットワークを形成し、組織拡大を図っていたことが6日、分かった。ポンジスキームと呼ばれる手口に近く、最上位には5月上旬に自殺した男性事務局長(60)の側近とされる男性幹部がおり、共済リンクルの運営会社を経営していることも新たに分かった。
 出資者の話を総合すると、共済リンクルは運営母体のコンサルティング会社(東京)の50代の男性取締役=南相馬市=を頂点に、ピラミッド型のネットワークを形成。コンサル会社の社長は自殺した事務局長が務め、男性取締役は新規出資者の選定に関与するなど強い権限があったという。
 ネットワークは上位層が「マスターズ」(4人)、次の階層は「ネイビーシールズ」(15〜20人)と呼ばれ、新規の出資者候補は面接を繰り返した末、最上位の男性取締役からリンクルの説明を受けることができたという。未出資者を積極的にネットワークに取り込み、月額15万円以上の報酬を得ていた出資者もいた。
 コンサル会社は1997年12月に設立され、社内には共済リンクルの事務局もあった。会社の設立とリンクルの事業が始まった時期はほぼ一致していた。最上位の男性は東日本大震災後の2011年10月に取締役に就任し、宮城、福島両県で積極的に勧誘。東京電力の原発事故賠償金が目当てだったとみられる。
 共済リンクルを巡っては、少なくとも約100人が出資し、計約20億4000万円が回収不能になっている。2日に結成された仙台弁護団が損害賠償を求める集団提訴など、法的措置を検討している。

[ポンジスキーム]「ねずみ講」に似た詐欺の一種。不特定多数から集めた出資金を運用しているように装い、新規出資者の金を既存の出資者に配当として支払う。多くは高利回りをうたい自転車操業的に資金を回すため、最終的に破綻する。20世紀前半に数千人から金を集めた詐欺師チャールズ・ポンジの名前に由来する。


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2016年06月07日火曜日


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