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<クマ出没>警告看板無視し入山者次々

死亡事故が相次ぎ、通行止めになった林道=6日午前7時25分、鹿角市十和田大湯

 タケノコ採りの男性3人が相次いで犠牲になった秋田県鹿角市十和田大湯の山林には、危険を顧みずに入山する人が後を絶たない。
 「この先でクマによる死傷事故発生! 危険」
 6日早朝、警告する看板が立てられた林道入り口から500メートルの所に、1台の車が止まっていた。しばらくすると、70代の男女が山林から現れた。
 「タケノコ採りですか」と声を掛けると、笑顔で袋いっぱいのタケノコを見せてくれた。夫婦で能代市から2時間近くかけて来たという。クマが怖くないのかと尋ねると、男性は「山の奥に入らなければ大丈夫だよ」と意に介していない様子。クマよけ対策も「何もしていない」と言う。
 「ここはたくさん採れるんだよ」と話す夫婦は十数年来訪れている。1週間ほど前にも来たばかりで、採ったタケノコは近所に配っている。男性は「喜んでもらえるのがうれしい」と語り、やめるつもりはない。
 付近ではこの日、夫婦のほかにも山菜採りとみられる数台の車を見掛けた。青森県境にも近く、青森側から訪れる人も少なくない。
 鹿角市は林道に至る市道の入り口を通行止めにしているものの、周辺の畑や牧草地から入山可能なため、規制は困難だ。市農林課の担当者も「入山者に自主規制をお願いするしかない」と、他に打つ手がない現状を口にする。


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2016年06月08日水曜日


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