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<宮城県議長辞任>決断遅い 与野党冷ややか

議長辞任を説明するため、各会派の控室を回る安部氏=8日午前11時35分ごろ、県議会棟

 安部孝宮城県議会議長が政務活動費(政活費)の不正支出問題の責任を取って正式に辞任表明した8日、議会内は与野党問わず「遅すぎる決断」と冷ややかな反応が広がった。議会の信頼回復を図るため、一層の改革が必要との声も上がった。
 安部氏が所属する自民党・県民会議(32人)では、2月上旬から問題が次々発覚するたびに辞任を求める声が強くなっていた。中島源陽会長は「就任半年で辞任する事態となり、県民に申し訳ない思いだ」と神妙に語った。
 安部氏は8日午前、自民会派の総会で辞任を伝えた後、野党各派の控室を回って頭を下げた。
 民進党系のみやぎ県民の声(10人)の藤原範典会長は「議会に対する県民の不信感を増幅させた」と批判。政活費は会派を通じて各県議に支給されており、「使途チェックを放置したことが原因」と自民会派の姿勢に疑問を投げ掛けた。
 「安部氏から反省の言葉がなかった」。共産党県議団(8人)の遠藤いく子団長は不満を漏らす。2月定例会に辞任勧告決議案を提出してから4カ月が経過し、「辞任まで時間がかかり過ぎ」とあきれ返った。
 政活費の在り方について、社民党県議団(2人)の岸田清実団長は「各議員が政活費の趣旨を再確認することが大切」と強調。無所属の会(2人)の菅間進会長も「政活費の手引書を一から見直す必要がある」と述べた。
 自民会派と知事与党を組む公明党県議団(4人)の庄子賢一会長は「早いタイミングでの決断ができなかったのは残念」と話した。21世紀クラブ(1人)の吉川寛康氏は「県民の疑念の目が議会全体に注がれている。同じような事態は二度と許されない」と語った。


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2016年06月09日木曜日


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