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<公園スギ伐採>仙台市 審議会報告せず13本

仙台市がスギを伐採した錦町公園。NHKの新会館(写真奥)に沿って左側はスギがなくなっている

 仙台市が市中心部の緑化重点地区に位置付ける錦町公園(青葉区)のヒマラヤスギ13本を2014年11、12月に伐採していたことが9日、分かった。市は条例で、緑の保全に関する案件を関係審議会で協議すると定めているが、今回の伐採行為について審議会への報告はない。
 市によると、スギは主に公園西側のNHK仙台放送局新放送会館の建設予定地に沿って約20本生えていた。NHKから12年12月ごろ、「敷地に入ってきたスギの枝や根を切りたい」と相談を受け、市は新会館の建設工事や公園管理の支障になると判断。敷地境界から幹までの距離1メートル以内の木に限って伐採を決めた。
 市はスギ沿いの電線保守のため公園内で定期的に剪定(せんてい)している東北電力に電線近くの9本を伐採してもらい、近隣住民らから要望のあった4本を伐採した。
 青葉区公園課は「切除では健全な樹木生育に支障を来し、倒木の恐れも生じる。伐採が適切だと判断した」と話す。
 市の「杜の都の環境をつくる条例」は、「緑の保全、創出および普及に関する事項」について「杜の都の環境をつくる審議会」が調査審議すると定めるが、市は一連の経緯を審議会に報告していない。
 市百年の杜推進課は「通常の公園管理行為で、報告の必要はないと判断した」と説明する。
 NHKの建築計画によると、新会館は地上7階、地下1階。鉄塔を含めて高さ約100メートル。伐採箇所は主に裏手に当たり、金網などで仕切られる。公園内の伐採箇所の大半はNHKが工事敷地に利用している。
 仙台放送局は「伐採したのは市で、コメントする立場にない」との談話を出した。


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2016年06月10日金曜日


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