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笹野石巻副市長退任 職員の闘志に支えられた

[ささの・たけし]72年横浜市生まれ。東大卒。95年旧自治省入り。新潟県総括政策監などを歴任し、11年7月に石巻市復興担当審議監として出向、12年2月から副市長を務めた。退任後は総務省公務員部給与能率推進室長に就任する。

 石巻市で東日本大震災の復旧復興事業に当たった笹野健副市長(44)が10日、退任した。2011年7月に総務省から市に派遣されて約5年。復興に携わった思いを聞いた。(聞き手は石巻総局・鈴木拓也)
 −今の率直な気持ちは。
 「復興半ばで去ることになり申し訳ない。家族や友人を亡くし、住み慣れた家を流されながらも市民のために力を尽くす職員一人一人の闘志に支えられ、業務に当たることができた」
 −復興の進み具合はどうか。
 「住まいの再建が決まらない被災者もいるが、ほぼ見通しがついた。産業の復興やコミュニティーの力をいかに高めるかに軸足が移りつつある」
 「着任時は被害規模が大きく、がれき量や避難者数、被災家屋数などを把握できる状況になかった。市町村別の被害をまとめた国の資料でも石巻のデータは欄外にあった。そこから考えると、今にようやくたどり着いたという思いがある」
 −力を入れた取り組みは。
 「国の復興制度の隙間を埋めることを考えた。浸水被害を受けた住民の生活再建について、支援制度の充実などを国に働きかけた。産業の基盤づくりでは、被災した事業所などの移転場所を職員と一緒に探した」
 −今後について。
 「次の職場では、応援で被災地に来る派遣職員の残業手当などの財源にも関わる。目立たないところだが、今後も被災地を側面から支えたい」


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2016年06月11日土曜日


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