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津波20分早く検知 宮古海底観測施設が開所

テープカットで宮古陸上局の開所を祝った

 釧路沖から房総沖までの太平洋海底にケーブル型の地震・津波観測装置を張り巡らす「日本海溝海底地震津波観測網」の拠点となる陸上局が10日、宮古市崎山に開所した。本格運用に入れば、最大で20分早く津波を検知し、30秒早く緊急地震速報を発信できる。
 陸上局は取得したデータの処理や観測装置への電力供給を行う施設で、全国に5カ所設ける。宮古陸上局は4カ所目。17日には八戸市にも設置する。
 観測網は東日本大震災後、国立研究開発法人「防災科学技術研究所」(茨城県つくば市)が整備。150の観測点を持つ全長約5700キロのケーブルを敷設し、日本海溝(太平洋沖約200キロ)の外側の海域まで網羅する。陸上や沿岸での観測がほとんどだった従来に比べ、より正確で迅速な観測ができる。
 市内のホテルで開所式があり、研究所の林春男理事長は「災害に強い社会づくりに貢献したい」と語った。陸上局ではテープカットと内部の見学があった。
 海溝内側の観測網はケーブルの設置が完了しており、試行期間を経て今年夏にも本格運用を始める。海溝外側のケーブルは本年度中に設置が完了する予定。


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2016年06月11日土曜日


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