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<マイナス金利>東北企業 8割実感なし

 日銀が今年2月に導入したマイナス金利に対し、東北の企業の8割が「影響はない」「分からない」と感じていることが帝国データバンク仙台支店のまとめで分かった。世の中に出回るお金を増やし、景気を刺激する狙いで導入された金融政策だが、個々の企業が効果を実感できていない現状が浮き彫りになった。
 マイナス金利導入が自社にどう影響したかを聞いた結果はグラフの通り。「影響はない」との回答が47.7%で最多。「分からない」も33.5%に上った。「プラスの影響」は9.0%、「マイナスの影響」は9.8%にとどまった。
 業種別でみると、10業種中7業種で「影響はない」「分からない」との回答が7〜8割を占めた。利息収入が減る金融は55.6%がマイナスの影響を懸念した。プラスの影響が比較的多かったのは不動産の18.8%で、住宅ローンの金利低下に伴う取引増加への期待がうかがえた。
 金融機関からの借入金利への影響については、「変わらない」が60.4%、「分からない」が21.2%。「低下した」は17.9%、「上昇した」は0.5%だった。
 金利が低下したと回答した企業のうち、7割弱は金融機関側から金利引き下げの提案を受けた。企業からは「融資の提案が非常に増えて困るくらいだ」(青森県の農業用機械器具卸)との意見があった。
 マイナス金利の導入をきっかけに新たな資金需要が発生したかどうかに関しては「ない」が71.0%、「分からない」が18.4%だった。「ある」は10.6%で、複数回答で尋ねた用途は、設備投資58.8%、運転資金41.2%、事業拡大19.1%の順だった。
 調査は4月15〜30日、東北の1401社を対象に実施。642社(45.8%)が回答した。


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2016年06月11日土曜日


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