岩手のニュース

<参院選岩手>知事選因縁 自民と野党が火花

自民党岩手県連の会合に出席し、田中氏(中央)への支援を訴える平野氏(左)=11日、盛岡市
後援会集会で支持者にあいさつする達増氏(左)と木戸口氏=11日、岩手県紫波町

 参院選(22日公示、7月10日投開票)の岩手選挙区(改選数1)で、達増拓也知事と平野達男参院議員(岩手選挙区)が11日、「論戦」を繰り広げた。昨夏の知事選では告示直前に平野氏が立候補を取りやめ、達増氏が無投票3選した。今回、達増氏は新人で野党統一候補の木戸口英司氏(52)を全面支援。平野氏は自民党新人の田中真一氏(49)陣営に回る。因縁の火花が散る。
 「野党共闘で相手を立候補断念に追い込んだ知事選と同じ構図の戦いだ。決着をつける時が来た」。紫波町であった達増氏後援会の集会。木戸口氏と並んだ達増氏は、参院選を知事選に重ねて強調した。
 達増、平野両氏は小沢一郎生活代表(衆院岩手4区)に師事したかつての同門。知事選で野党共闘の布陣に乗った達増氏に対し、自民党が付いた平野氏は安全保障関連法への世論の逆風を受けて撤退した。
 達増氏は知事選で野党間調整を進めた木戸口氏を「ミスター野党結集」と評し、「知事選と参院選は一体。木戸口氏と一緒に日本のあるべき姿を示す」と言い切る。知事選の流れを参院選に持ち込む戦略だ。
 「知事選は途中で離脱という身勝手な判断をしてしまった。改めておわび申し上げたい」。盛岡市であった自民党県連の選対会議。平野氏は田中氏と県連幹部を前に深々と頭を下げた。
 平野氏は2012年の民主党分裂で小沢氏と決別。民主党からも離れ、無所属となった。自民からの入党打診もあり、13年参院選で3選した際の敵だった田中氏を支援する。
 小沢氏と達増氏の師弟コンビを打ち破ることで自身の存在感を強め、知事選投げ出しの挽回を狙う意図もにじむ。
 平野氏は同日夜、北上市であった公明党の講演会に招かれた。「岩手は小沢氏を軸に動く政治が続くが、かつて掲げた政権交代可能な政党をつくるという精神は全くない」とかつての師を批判した。


2016年06月12日日曜日


先頭に戻る