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今期で引退岸宏一氏 義理優先し加藤氏と対立

岸宏一(きし・こういち)山形県金山町出身。早大卒。71年に金山町長に初当選し、連続7期。98年に参院選で初当選。自民党山形県連会長、総務政務官、厚生労働副大臣、参院予算委員長などを歴任した。76歳。

 岸宏一参院議員(山形選挙区)は参院選(22日公示、7月10日投開票)に立候補せず、引退する。参院議員を3期18年、その前に金山町長を7期27年、金山町議を1期4年務めた。7月25日の任期満了を前に、50年近くに及んだ政治生活の歩みを語った。(東京支社・小木曽崇)
 ほっとした。人生の大半を政治の世界で過ごした。手掛けた仕事のうちで印象深いのは情報公開。町長時代の1982年、功名心もあって全国初の情報公開条例を制定した。その後20年近くたって、情報公開法案が可決された。
 情報公開を巡っては、今年5月に取り調べの録音・録画など可視化を義務付ける改正刑事訴訟法が成立した。条例制定当時は、情報公開がここまで進むとは考えられなかった。世の中は変わったと感じる。
 今も山形県農業会議の会長を務めている。日本の農業は、農業機械や肥料・農薬のコストを下げ、世界に打って出ることに全力を傾けなければならない。小泉進次郎自民党農林部会長は農政改革に取り組み、積極的に海外に輸出しようとしている。若い人たちに新たな時代を創ってほしい。
 自民党では最初、加藤派に入ったが、山形県内の選挙では結果として加藤紘一元自民党幹事長と対立することが多かった。(自分が応援し、1993年に旧社会党などの推薦で初当選した)高橋和雄元知事との友情が全て。人のつながり、義理は簡単に途切れない。
 加藤さんと戦っているという意識はなかったが、いつの間にか加藤さんと反対の方を歩いていた。
 これからは金山と東京を行き来して余生を楽しむ。パソコンの勉強をしたり歴史を学び直したりしたい。


2016年06月12日日曜日


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