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<春季東北高校野球>4強決定 宮城勢3校

八戸工大一−東陵 6回裏東陵無死、小畑が中越えに三塁打を放ち、勝ち越しへの口火を切る
仙台育英―明桜 7回無失点と好投した仙台育英先発の中島

 第63回春季東北地区高校野球大会第3日は11日、岩手県盛岡市の県営野球場と花巻市の花巻球場で準々決勝4試合があり、東陵(宮城1)花巻東(岩手2)東北(宮城2)仙台育英(宮城3)が準決勝に進んだ。
 東陵は六回に2点を勝ち越し、4−2で八戸工大一(青森3)を破った。花巻東は3−2の逆転サヨナラで聖光学院(福島3)を下した。
 東北は4−3で九里学園(山形3)にサヨナラ勝ち。仙台育英は8−0の八回コールドで明桜(秋田2)を退けた。
 第4日の12日は岩手県営野球場で準決勝2試合、13日は同球場で決勝(午前10時)が行われる。

◎東陵 効果的に加点
 ▽準々決勝(岩手県営)
八戸工大一(青森)002000000=2
東 陵(宮城)  00200200×=4

 【評】東陵が競り勝った。2−2の六回、無死一、三塁から伊藤の左犠飛で勝ち越し、さらに1死満塁として津田のスクイズで1点を加えた。加藤は3安打2失点で完投。八戸工大一は四回以降無得点に抑えられた。

<小技交えしぶとく勝ち越す>
 東陵は2−2で迎えた六回に小技を交えたしぶとい攻撃で2点を勝ち越し、勝利をたぐり寄せた。
 三回に同点適時打を放った先頭の小畑が中越え三塁打で突破口を開き、「塁に出たい気持ちが長打につながった」。続く菅原が四球を選んで無死一、三塁とし、伊藤が公式戦初先発の加藤を「勝たせたかった」と決勝の左犠飛。さらに連打で1死満塁と攻め、津田のスクイズで点差を広げた。
 「効果的に点が取れた」と千葉監督が話すように、「きょうはみんながチームバッティングを心掛けていた」と伊藤。小畑は「次も(打線を)つないで勝ちたい」と意欲的だった。

◎仙台育英 投打かみ合う

 ▽準々決勝(花巻)
仙台育英(宮城)30100004=8
明 桜(秋田) 00000000=0
(八回コールドゲーム)

 【評】仙台育英がコールド勝ち。一回は斎田の2点適時打などで3点を先取。八回は4長短打や犠飛などで4点を加えた。先発中島は7回無失点の好投。明桜は先発阪田が1死も取れずに降板したのが痛かった。

<先発中島、7回7奪三振で無失点>
 仙台育英は投打がかみ合い、八回コールド勝ち。試合ごとに調子を上げて臨む準決勝の東北戦に向け、佐々木監督は「夏の大会前に(同じ宮城勢と)当たるのはやりづらいが、必死で戦う」と話した。
 今大会2戦目の先発となった中島は前回同様、伸びのある直球を武器に7回7奪三振で無失点。佐々木監督は「独り立ちしてきている」と好投に目を細めた。
 打線も活発で、一回の3得点で主導権を握り、八回に集中打で4点を挙げ試合を決めた。一回に2点適時打を放った斎田は「下位からでも先頭打者が塁に出て、つなぐ意識で点を取って勝ちたい」と力を込めた。

◎東北九回粘り勝ち
 ▽準々決勝(花巻)
九里学園(山形)101000100=3
東  北(宮城)010100101x=4

 【評】東北が後手に回りながらも3度追い付く粘りを見せ、サヨナラ勝ち。3−3の九回1死満塁から渡辺の右越え打で決着をつけた。九里学園は11安打を放ったが12残塁と好機を生かし切れなかった。

<右翼手で出場の主戦渡辺「打てる気がした」>
 東北の主戦渡辺が右翼手として出場し、完投した2回戦に続き打撃で活躍。3−3の九回1死満塁で打席が回ると「打てる気がした」。真ん中低めの直球を捉えてサヨナラ打を放ち、ベンチから飛び出したナインと喜び合った。
 我妻監督は「(渡辺に続く)投手を育てたい」と左右の4人を継投させた。五回から3番手で公式戦初登板した1年生古川原は2回無失点と好投し、「後ろを守る先輩たちを信頼して思い切り投げられた」と笑顔を見せた。
 渡辺は「投げない代わりに、打撃で貢献できて良かった。準決勝は投げて勝ちたい」と意気込んだ。

◎花巻東 逆転サヨナラ
 ▽準々決勝(岩手県営)
聖光学院(福島)000010100=2
花巻東(岩手) 000000012x−3

 【評】花巻東が逆転サヨナラ勝ちした。1−2の九回、先頭足沢の右越え三塁打と瀬川の中前打で追い付き、さらに無死満塁から佐藤太が決勝の右前打を放った。聖光学院は終盤に投手陣が踏ん張れなかった。

<聖光学院逃げ切れず>
 聖光学院は相手の反撃をしのげなかった。九回途中で降板した先発鈴木拓は「結果的に相手の点が多いのは、自分が弱いということ。申し訳ない」と肩を落とした。
 一回に3四球と制球が乱れたものの、打者に向かっていく強い気持ちを取り戻し、立ち直った。七回まで3安打無失点と好投しながら八、九回は相手打線につかまった。
 斎藤監督は「制球の調子が悪い中でロースコアの試合をつくってくれた」と評価したが、鈴木拓は「夏に向けて足りないものを見つめ直したい」と誓った。


2016年06月12日日曜日


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