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<全町避難>桜の名所「夜の森」で除染着手

除染方針が示された夜の森地区の帰還困難区域。バリケードの手前は居住制限区域=4月、福島県富岡町

 東京電力福島第1原発事故で全域が避難区域にある福島県富岡町の桜の名所「夜の森地区」について、環境省が帰還困難区域側で範囲を広げて除染に着手する方針を決めたことが13日、分かった。除染対象外の帰還困難区域のうち、町や住民が求めていた居住制限区域との接続部分の除染も実現する見通しだ。
 宮本皓一町長が同日、町議会6月定例会の本会議で明らかにした。丸川珠代環境相から10日、電話で伝えられたという。
 環境省などによると、除染するのは帰還困難区域の桜並木通り(1.9キロ)や通りに接続する主要道路から、それぞれおおむね50メートルの範囲。本年度中に事前調査に入る。
 町は夜の森地区を観光交流拠点としたい考えで、環境省は町の意向を踏まえた。昨年の除染では、花見ができるように桜並木通りに限定していた。
 桜並木通り周辺は来年4月の帰還開始を目指す居住制限区域に隣接する。除染対象外の帰還困難区域に接することが帰還意欲低下を招くとして、町は特に接続部分の除染を求めていた。
 帰還困難区域を巡っては、安倍晋三首相が今夏までに見直しに関する考え方を明らかにすると表明している。


2016年06月14日火曜日


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