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<春季東北高校野球>東北、苦しんで借り返す

東陵―東北 9回裏東北2死満塁、サヨナラ打を放った佐藤(中央左)がナインと抱き合って喜ぶ

 宮城県大会決勝と同じ顔合わせとなった雨中の決勝。県大会でサヨナラ負けした東北が、サヨナラ勝ちで借りを返した。九回、3点差を追い付かれた直後の攻撃で、2死満塁から9番佐藤が右前に決勝打。「無我夢中で振った。2度負けなくて良かった」と喜んだ。
 苦しい試合だった。4−3の七回、この回から救援した主戦渡辺が攻撃でソロ本塁打を放つ。八回は佐藤の適時打で3点差とし、勝利を手中にしたかに見えたが、雨脚の強まった九回、渡辺が「マウンドのぬかるみに対応できなかった」と突如制球を乱し、同点とされた。
 それでも、準々決勝の九里学園(山形)戦でサヨナラ勝ち、準決勝の仙台育英戦で逆転勝ちと、粘り強さを増したチームに「動揺はなかった」(児玉主将)。終盤の3回で3点差を追い付く想定の実戦練習を徹底的にこなしてきた成果だ。
 緊迫した最後の場面でも、「自分の打てる球が来たら振ろう」と佐藤に気負いはなかった。我妻監督は「守備の中心選手で、いつもは打線のつなぎ役。きょうは3打点といいところで打ってくれた」とたたえた。
 県大会決勝で2点に抑えられた東陵の主戦八鍬を攻略し、児玉主将は「当てにいかず、思い切って振っていこうと話し合った」と言う。夏の宮城大会を前に「投げづらい意識を持たせることができた」と自信を見せた。(佐藤将史)


2016年06月14日火曜日


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