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<内陸地震8年>熊本に思い寄せ追悼の祈り

慰霊碑に花を手向ける菅原さん(右)=14日午前、栗原市栗駒耕英地区

 死者17人、行方不明6人を出した岩手・宮城内陸地震から8年を迎えた14日、最大被災地だった宮城県栗原市内の各地では発生時刻の午前8時43分、追悼のサイレンに合わせて市民や遺族が追悼の祈りをささげた。
 土石流が直撃して7人が亡くなった栗駒耕英地区の駒の湯温泉では、発生時刻に遺族や地元住民ら約30人が慰霊碑に手を合わせた。
 同市若柳の菅原恵美さん(39)は温泉従業員だった母高橋恵子さん=当時(55)=をしのび、「母がいなくなった6月14日は特別な日」と涙ぐんだ。
 土石流にのみ込まれた高橋さんは1年後、捜索活動中に見つかった。内陸地震と同じ山地災害の熊本地震でも、土砂崩れに巻き込まれたとみられる大学生が行方不明のままだ。菅原さんは「家族はつらいはず。早く見つかってほしい」と胸を痛める。
 同市の花山農山村交流センター前の慰霊碑では、市民や遺族ら約30人が黙とうし、献花した。渓流釣りに出掛けて行方不明になった会社員池端桂一さん=当時(44)、宮城県七ケ浜町=の妻志津江さん(53)は娘2人と花を手向けた。
 志津江さんは「夫がいなくなったという実感はない。どこかで単身で暮らしていると考えることも。熊本地震のテレビ映像は内陸地震を思い出してしまうので、直視できないこともある」と複雑な心境を打ち明けた。


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2016年06月15日水曜日


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