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<参院選山形>静観?支援?知事身動き取れず

前回参院選で舟山氏(左)の手を取って支援をアピールした吉村知事。果たして今回はどうするのか…=2013年6月、山形県大江町

 激しい前哨戦を繰り広げている参院選山形選挙区(改選数1)で、吉村美栄子山形県知事の動向が注目されている。無所属から立候補を予定する元議員舟山康江氏(50)=民進・社民推薦=からは、自らの初当選の際に支援を受けるなど特別な間柄だ。一方で、3選出馬するとみられる知事選を来年1月に控え、自民新人の元全農県本部副本部長月野薫氏(61)=公明推薦=を支える自民県連側は「知事の動き次第で対応を考える」とけん制しており、難しい対応を迫られている。
 「選挙のたびに応援の仕方に悩んでいる」。5月31日の定例記者会見で、参院選の対応を聞かれた吉村知事は胸の内を語った。
 これまでは無所属で初めて立候補し、民主、社民の応援を得て知事の座を射止めた2009年の選挙を基準としてきたことを「恩と義に生きる」という言葉で公言してきた。
 当時民主の参院議員だった舟山氏は09年の知事選で吉村知事を支援。知事は13年の前回参院選で「恩返し」として、当時のみどりの風現職の舟山氏を応援した。
 昨年9月の山形市長選では共に非自民候補を応援した。「卒原発」を訴える吉村知事は舟山氏とエネルギー政策に関する考え方も近く、舟山氏の選対幹部は2人の関係を「いわば盟友」と表現する。
 高い集票力を誇る吉村知事の女性後援会「オレンジの会」の動きが今回の勝敗に影響を与えるとの見方もあり、舟山氏の選対幹部は「支援者からは知事に動いてほしいと期待する声は多い」と話す。
 一方、自民は前回参院選の経緯もあって、吉村知事の動きに神経をとがらせる。県連会長の遠藤利明五輪相(衆院山形1区)は5月15日の県連大会後の記者会見で「状況次第で参院選と知事選は連動して対応する」と明言。知事選を巡り、候補者擁立見送りを含め「あらゆる可能性がある」と揺さぶりをかけた。
 13年1月の前回知事選で吉村知事は自民が対立候補擁立を見送ったことで無投票で再選を果たした。その背景には、直前の12年12月にあった衆院選で吉村知事が自民側の要請に応じて中立を保ったことがあったとされる。
 自民の内情に詳しい県内のある首長は「参院選を静観すれば、知事にも、めぼしい候補者がいない自民にもメリットがある」と解説する。
 吉村知事後援会の伊勢和正幹事長は「知事からは動くとも動かないとも聞いていない。今の状況では動けないというのが本音ではないか」と推し量る。
 山形選挙区では、ほかに幸福実現党新人の城取良太氏(39)が立候補する。


2016年06月15日水曜日


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