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<ILC>受け入れ課題一つ一つ解決

「誘致に向け取り組むべき課題は多い」と語る鈴木氏

◎「準備室」室長に就任 鈴木岩手県立大学長

 14日発足した「東北ILC準備室」の室長に就いた鈴木厚人岩手県立大学長(69)は、高エネルギー加速器研究機構(つくば市)の機構長時代からILC計画をリードしてきた。今後の課題と展望を聞いた。

 −政府が誘致の是非を決める2017年度末まで残り2年を切った。

 「東北の各界は誘致へ熱心に取り組んでいるが、恐れるのは政府がゴーサインを出す時点で、地元の態勢が準備万端に整っていないことだ。決めておくべきことはたくさんある」

 −具体的には。

 「例えば、施設の中心点を北上山地のどこに置くか。政治的判断を排除し、専門家が学術的見地から最適地を選ぶ。機器の管理体制、地域が負担する経費の試算も誘致決定後では遅い」

 「研究者や家族が住む場所や道路などインフラの整備については、地元とのタウンミーティングなど地域密着で進めなければ受け入れてもらえないだろう」

 −今後策定する「地域広域基本計画」の意義は。

 「住環境の整備といった受け入れ態勢を準備することはILCに期待する世界中の研究者に対する責任であり、外国人の住みよい街づくりは地域にとっても必ずプラスになる。課題を一つ一つ解決して計画をまとめ上げたい」


2016年06月15日水曜日


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