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<適少社会>学校 設備整う島一番の建物

 村立の青ケ島小と青ケ島中が同じ校舎に同居し、実質1校として運営されている。島で最も立派な建物が学校だ。体育館、プール、図書室があり、教科ごとに特別教室がそろう。校庭は全面に芝生を張っている。
 現在、小学校に児童5人、中学校に生徒8人が通う。校長は小中兼務。学校職員は教諭、事務、給食調理員ら合わせて23人いる。
 「土曜も学校で学習教室を開き、全員が登校する。非行問題は全くない。今はネットで模擬テストも本土と同じように受けられる」と青ケ島中の川島隆副校長(53)は語る。
 PTA会長の広江弘美さん(41)は「勉強も部活も付きっきりで先生に見てもらえる。義務教育のない島は考えられないが、高校で島を離れるのは仕方ない。外で10年、20年もまれて、島がいいと思ったら帰ってくればいい」と話す。
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 日本で一番人口の少ない自治体、東京都青ケ島村は最も近い八丈島から71キロ離れた絶海の孤島だ。現在は1日1便のヘリコプターと週4便の船が八丈島との間を結ぶが、1972年までは月1便の船しかなく、海が荒れて数カ月、寄港が途絶えることが珍しくなかったという。無線電話が通じたのは56年。その年の参院選までは国政、都政の選挙に投票できなかった。江戸時代後期には噴火で八丈島に全島避難し、約40年後に帰還した歴史もある。人々は困難を越え、今も島に住み続ける。


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2016年06月15日水曜日


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