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<適少社会>Iターンが多い村職員

日本で一番人口の少ない村の役場。課は総務課しかない

 村職員は保育士や診療所職員、東京電力から委託された火力発電所(640キロワット)の職員らを含め24人いる。総務課のみの役場庁舎に勤務する事務職員は15人で、村出身は3人しかいない。Iターン15年目の吉田昌信総務課長(42)は「小さな島で人間関係が密接な分、島の人は役場を志望しない」と話す。国や都からの出向はなく、ほとんどが公務員未経験者のIターン。平均在職期間は約3年で、入れ替わりが激しい。
 2016年度一般会計当初予算は9億1624万円だった。15年度決算見込みによると、自主財源の割合を示す財政力指数は0.117と低いが、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は78.0%と良好だ。吉田課長は「大きな事業を実施していない。都のてこ入れも大きい」と説明する。
 村議会は定数6。前回13年の選挙には7人が立候補し、最下位当選は13票だった。11期連続当選の菊池正議長(70)は「有権者の顔が全て見えるので緊張感がある」と述べる。
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 日本で一番人口の少ない自治体、東京都青ケ島村は最も近い八丈島から71キロ離れた絶海の孤島だ。現在は1日1便のヘリコプターと週4便の船が八丈島との間を結ぶが、1972年までは月1便の船しかなく、海が荒れて数カ月、寄港が途絶えることが珍しくなかったという。無線電話が通じたのは56年。その年の参院選までは国政、都政の選挙に投票できなかった。江戸時代後期には噴火で八丈島に全島避難し、約40年後に帰還した歴史もある。人々は困難を越え、今も島に住み続ける。


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2016年06月15日水曜日


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