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<春季東北高校野球>東北光る粘り強さ

4強の大会成績

 岩手県盛岡市の岩手県営野球場などで開かれた第63回春季東北地区高校野球大会は13日、東北(宮城)が11大会ぶり12度目の優勝を果たして幕を閉じた。東北のほか東陵、仙台育英の宮城勢と花巻東(岩手)が4強に進出した中で、3試合を1点差で勝ち上がった東北の粘り強さが光った。

 東北は決勝の東陵戦と準々決勝の九里学園(山形)戦でサヨナラ勝ちし、準決勝の仙台育英戦は九回に逆転勝利。チーム打率は2割7分5厘ながら、14犠打5盗塁と小技で好機を広げて得点した。主戦左腕の渡辺は初戦で1失点完投した後は抑えに回り、3番打者として打率4割3分8厘、本塁打2本とチームを引っ張った。
 準優勝した東陵は主戦八鍬が初戦と準決勝を投げ切ったが、決勝で6失点と崩れた。準々決勝で加藤が2失点で完投し、八鍬頼みの投手層に厚みが増したのは収穫だろう。チーム打率は3割2分8厘で、3番小畑と4番菅原が計11打点を挙げ中軸の役割を果たした。
 仙台育英は初戦と準々決勝で先発した中島が計16回を無失点と安定した投球を披露。準決勝では2年生左腕長谷川が公式戦初先発するなど、投手力が充実していた。打線は譜久村、福山、斎田の中軸を中心に力があり、集中打で大量得点を挙げる場面が目立った。
 花巻東は準々決勝の聖光学院(福島)戦で下位打線が同点とし、逆転サヨナラ勝ちにつなげる粘りを見せた。準決勝では投手陣が力を発揮できなかった。制球力の向上が夏に向けた課題になる。
 4強以外では、8強に進んだ八戸工大一(青森)の古屋敷が2回戦で8回14奪三振と力投し、強烈な印象を残した。種市とともに最速140キロ超の直球に威力があった。
 今大会は全17試合中11試合が3点差以内と各チームの実力が伯仲した。そんな中、守備のミスが勝負を分ける場面があった。一つの失策が勝敗を分けることを踏まえ、一球を大切にして甲子園を目指してほしい。(佐藤将史、及川智子)


2016年06月15日水曜日


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