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<宮城県議会>議長候補の所信表明を初公開

新議長に選出され、起立する中山氏(手前から3人目)。空席を挟んで隣は辞任した安部氏

 現職議長による政務活動費の不正支出問題で揺れた宮城県県議会は15日、最大会派自民党・県民会議(32人)の中山耕一氏(59)=黒川、4期=を新たなリーダーに選んだ。議長候補の所信表明演説を初めて公開の場で実施するなど、議会は信頼回復へ一歩を踏み出した。
 議長選を前に、県民会議は候補を決める会派内の投票を実施。中山氏と、中沢幸男氏(76)=青葉、8期=による所信表明を報道関係者に初めて公開し、透明性をアピールした。
 この後、県議会棟の1階ロビーでは、県民会議の議長候補に決まった中山氏と、民進党系のみやぎ県民の声(10人)、共産党県議団(8人)など野党4会派が擁立した県民の声会長藤原範典氏(69)が、県民に向けて異例の演説に臨んだ。
 公開での所信表明は野党4会派の要望を自民会派が受け入れ実現した。演説で藤原氏は「信頼回復を図るためにも、県民会議による正副議長の独占は改善しなければならない」とさらなる改革を迫った。
 本会議で中山氏が議長に選出され、引き続き正副議長のポストを担う県民会議。中堅県議は「『密室政治』を改革し、開かれた議会なしに再生の道筋は描けない」と気を引き締める。
 ただ、県民会議の候補者選定は当選回数の順送りや会派要職の経験など慣例を尊重した形になった。新議長の中山氏については「火中の栗を拾いにいくようなもの。潔癖でなければ持たない」(ベテラン県議)と派内に先行きを不安視する声もある。
 議長選を終え、県民会議の中島源陽会長は取材に「新議長の下で襟を正したい」と再出発を強調。村井嘉浩知事は「議会の改革が必要で、難しいかじ取りに追われることになる。リーダーシップを発揮してほしい」と要望した。


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2016年06月16日木曜日


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