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コメ販売代を不当徴収 農協を集団提訴

 農家から委託を受けたコメの販売代金の一部を庄内みどり農協(山形県酒田市、遊佐町)が不当に差し引いたとして、遊佐町のコメ農家4人が15日、同農協に未払い金291万円の支払いを求める訴えを山形地裁酒田支部に起こした。
 訴えによると、同農協が行う商社への直接販売と全農を通じた委託販売のうち、代金が高い直接販売について、委託販売との差額の半分を「直販メリット」として農家側の同意を得ないまま徴収していた。農協が一方的に差し引いた金額は、2002年産米から13年産米までの間で計6億3971万円に上った。
 農協と農家が個別に交わすコメの売渡委託・出荷契約には直販メリットに関する具体の契約事項はなく、倉庫利用料などの二重取りもあったと主張している。
 原告側によると、県内の他の農協では販売代金は直接販売であっても、農協手数料を除き、全額が生産者に支払われているという。
 原告は今後、訴訟に賛同する農家を募り、100人規模の原告団を目指す。
 原告の菅原英児さん(57)は「13年から農協と協議してきたが前に進まなかった。農業者所得の向上が求められる時代に、非常に疑問のある精算方式を採用して農協の剰余金としている」と話した。
 庄内みどり農協の阿部茂昭組合長は「このような事態になったことは大変残念。訴状を確認の上、弁護士と相談して対応したい」とのコメントを出した。


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2016年06月16日木曜日


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