広域のニュース

囲碁授業広がる 集中力や思いやり育む

プロ棋士を招いて行われた囲碁の授業=東京都品川区浅間台小

 囲碁は子どもたちの集中力と考える力を高め、人に接するマナーや思いやりを育む−。囲碁を正課授業に取り入れる小中高校が増え、前年度は全国で70校に上ったことが日本棋院の調査で分かった。大学でも東大など23校が授業で教えており、教育における囲碁の効用が評価されている。
 1998年、全国で初めて那覇市の真和志高が正課として囲碁を取り入れた。その後、各地の小中高校に広がり、前年度は新たに33校が採用。まだ集計はないが、本年度もさらに増えると見込まれている。
 囲碁を打つと、思考力や注意力、集中力が養われることが知られている。さらに学校囲碁の研究報告では、子どもたちが囲碁を覚え、対局して勝ち負けを経験することで喜び、悲しみ、心の葛藤を感じ、相手の気持ちを察することができるようになる。「生きる力を養う」授業となっているという。
 日本棋院は囲碁普及活動の一つとして学校での囲碁授業導入に力を入れており、2006年、囲碁少年少女育英資金を創設。昨年はこれを「がっこう囲碁普及基金」として充実させ、プロ棋士の学校派遣活動や碁盤、碁石の購入補助などに充てている。
 能代市渟城南小では囲碁を選択した4年生以上の児童に正課の授業として教えている。石戸世津子校長は「昨年は一度、プロの棋士に来てもらった。普段は地域のボランティアの指導を受けている。地域の人とのいい交流の場になっており、児童は対局を通じて人と接する楽しさを感じ、コミュニケーション力が養われている」と話す。(河北新報囲碁記者 田中章)


関連ページ: 広域 社会

2016年06月16日木曜日


先頭に戻る