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<石巻3人殺傷>弁護団「少年法生かされず」

上告審判決後に記者会見する主任弁護人の草場弁護士(右から2人目)ら=16日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 「最高裁は司法の役割を放棄した」。石巻市の3人殺傷事件で、上告が棄却された千葉祐太郎被告(24)の弁護団は16日の最高裁判決後、東京都内で記者会見した。弁護団長の守屋克彦弁護士は「少年法の趣旨が生かされていない」などとして、少年事件の厳罰化に拍車が掛かる恐れに懸念を示した。
 元裁判官の守屋弁護士は被告の成育歴など十分な審理が尽くされなかったとして、「裁判員裁判は分かりやすさを重視する制度だが、少年事件は社会記録など少年法の専門的な手続きで進められる」と指摘した。
 「三くだり半に近い形での棄却で、最高裁は職責を果たしていない」と主任弁護人の草場裕之弁護士は強い口調で非難。「判決で『深い犯罪性』とあるが、死刑の根拠となるなら説明すべきだ。成育歴も一切考慮されず事実誤認がある」と強調した。
 弁護団によると、被告は「最高裁が控訴審の事実認定を踏襲するなら受け入れられない」と話している。弁護団は判決訂正の申し立てを26日までに最高裁に行った上で、再審請求を検討する方針。


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2016年06月17日金曜日


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