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<仙台インドア探検>粘土細工に祖父の知恵

粘土でこしらえたあめ売り人形を紹介する大林さん

◎駄菓子資料館

 こぢんまりとした建物に粘土細工が並ぶ。ひねり菓子やマコロン、カルメラ焼きといった実物大の駄菓子の数々。ユーモラスな動きを捉えたあめ売りの人形。
 1885年創業の「石橋屋」(仙台市若林区)は懐かしい駄菓子を製造販売する。2代目の石橋幸作(1900〜77年)は失われゆく駄菓子文化を惜しみ、人づてに全国の店を回り、駄菓子をスケッチした。
 幸作は晩年、駄菓子の研究に没頭。書物を出し、子どもにも分かるよう粘土細工を作った。その多くを仙台市博物館や博物館明治村(愛知県犬山市)に寄贈し、残りを店舗裏に造った資料館に収めた。
 幸作の孫で工場長の大林明広さん(52)は仕事の合間に資料館を訪れる。「迷いが生じた時、ここに来ると必ずヒントがある」と話す。駄菓子作りにレシピはなく、温故知新を大切にしているという。
 最近は修学旅行の中学生も見に来る。大林さんは生徒らに「どうして駄菓子をねじっているか分かりますか」と質問する。
 「少しでも大きく見せるため。甘味が貴重だった時代の工夫なのです」。自室で粘土をこねていた祖父を思い浮かべ、大林さんは語り掛ける。

<メモ>開館は午前9時半〜午後5時。入場無料。石橋屋店舗の裏手にあり、店頭で見学を受け付ける。日曜休館。1973年開館。粘土細工のほか、子どもたちでにぎわう駄菓子屋を描いた幸作の水彩画も展示している。連絡先は022(222)5415。


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2016年06月17日金曜日


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